業務用スチールラックは、ホテルや旅館などのバックヤードでも活用されていますが、具体的にどのような場所で使われているのでしょうか。以下で、場所別に紹介していきます。
・衣装室
挙式場の衣装室には、ドレスやモーニングなどを掛けておくドレス掛けが必要です。ドレス掛けは、着丈の長いドレスの裾を引きずらないように、高い位置で固定しなければいけません。また、重量のある衣装をたくさん掛けられるように頑丈さも求められるため、さまざまな耐荷重に対応している業務用スチールラックが活躍します。
さらに、お客様がドレスを選ぶ際には、キャスター付きの可動できるスチールラックがあると便利です。選んだドレスを一時的に掛けておいたり、試着室まで運んだりなど、ドレス選びがスムーズになるでしょう。
・ロッカールーム
従業員が使用するロッカールームに業務用スチールラックを設置すると、荷物を置くときに便利です。また、ポール付きのハンガーラックであれば、狭いスペースでも収納が増え、制服やコートなどを掛けておけます。掃除をするときに移動させられるように、キャスター付きがおすすめです。
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・リネン室
ホテルのリネン室では、ベッドカバーやシーツ、ピローケース、タオル類、バスローブなどたくさんのリネン類を収納します。ただし、リネン類は見た目に反してかなり重量感がある素材です。
また、かさばるうえにホテルで扱うリネン類は種類も豊富なため、収納するにはたくさんの収納棚が必要になってきます。強度とコストのバランスで選ぶのであれば、業務用スチールラックが最適です。
・厨房
本来、食器を保管する棚は扉付きである必要がありますが、一時的に置くだけであれば、オープンタイプの棚でも問題ありません。業務用スチールラックを活用する場合は、防錆性能があるクロムメッキや、抗菌性の高い錫(すず)メッキを施しているものがおすすめです。
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・書類整理
オフィスでの書類整理によく使用される業務用スチールラックですが、ホテルでも活躍しています。大量の書類を保管していても圧迫感がないうえ、扉や背板などがないシンプルな作りは、書類の出し入れもしやすいと人気です。収納ボックスを活用すれば、事務用品など細かな備品も収納できます。風通しの悪いバックヤードや、重たい書類の多い事務所などに向いているでしょう。
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■ホテルなどのバックヤードに使用する業務用スチールラックを選ぶポイント
ホテルなどのバックヤードに適しているのは、どんな業務用スチールラックなのでしょうか?ここでは、選ぶ際に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
・耐荷重
業務用スチールラックの耐荷重には、さまざまな種類があります。
100kg / 150kg / 200kg / 300kg / 500kg
衣装やリネン類を保管するのであれば、1段あたり耐荷重100〜150kgの業務用スチールラックで対応可能です。しかし、ギリギリの耐荷重だと、荷物を収納していくうちに棚がたわんだり倒壊したりといった危険性も考えられます。安全に使用するためには、一つ上の耐荷重の業務用スチールラックを選びましょう。少し余裕をもたせておくことで、荷物が増えた場合にも対応できます。
・幅
設置する場所が決まったら、まずは業務用スチールラックの幅を決めます。業務用スチールラックの多くは90cmから30cmきざみで幅が設定されているので、最大180cmまでの間で置きたい場所に合わせた幅を選びましょう。ただし、キャスター付きを選ぶ場合は、幅が広すぎると移動させにくいため、用途に合わせて必要なサイズを選んでください。床がカーペットなどで移動させにくいのであれば、幅は広すぎないものを選ぶか、移動させない前提で選ぶことをおすすめします。
・組み立てやすさ
業務用スチールラックには、ドライバーを使って1段1段ボルトを締めて固定していく「ボルト固定式」と、ゴムハンマー1本で手軽に組み立てられる「ボルトレスラック」があります。ボルトレスの業務用スチールラックは、ボルト固定式よりも組み立て時間が大幅に短縮可能です。また、棚の高さを変更したいときも変更しやすいので、組み立ての手間がかかりません。
■ホテルなどのバックヤードでスチールラックの落下防止におすすめのアイテム
業務用スチールラックには背板や横板が付いていません。そのため、地震や衝突などで荷物が落下しないように工夫をしておくと安心です。ここからは、スチールラックの落下防止におすすめのアイテムを紹介していきます。
・落下防止バー
業務用スチールラックの支柱に設置する「落下防止バー」は、荷物が落下するのを防いでくれます。特別な工具や技術は不要で、ドライバー1本あればすぐに設置できるアイテムです。
・おすすめの理由
<荷物を取り出しやすい>
設置するのはバー1本なので荷物が隠れず、業務用スチールラックのメリットでもあるシンプルな作りを邪魔しません。また、落下防止バーは簡単に開閉できます。荷物を出したいときは下げて収納するときは上げる、といったように臨機応変に使えるので、荷物の取り出しがスムーズです。
前面の落下防止に角パイプを取付る「フロントガード」、側面の落下防止にプレートを取り付ける「サイドガード」もございます。
<金属製で丈夫>
落下防止バーは金属製なので、重たい荷物が落下するのをしっかり防いでくれます。設置する際はボルトで固定するため、台車がぶつかるような強い衝撃にも耐えてくれるでしょう。
<必要な棚だけ取り付けられる>
落下防止バーは、落下リスクが高い上の段や、落下すると困る精密機器や割れものを収納している段にだけ取り付けるなど、必要な場所にだけ取り付けることが可能です。そのため、経費を抑えつつ落下防止対策ができます。
・金網
スチールラックの側面や背面に金網を取り付けることで、荷物の落下を防げます。結束バンドで取り付けができるので、作業は簡単です。
・おすすめの理由
<オープンラックのよさが残る>
メッシュ状の金網であれば、設置しても視界を妨げないので、スチールラックの視認性のよさを残すことができます。左右や後ろに荷物が落下しないようにガードしつつ、圧迫感もありません。また、取り付けに工具を使用しない点もおすすめの理由の一つです。
<小さなものの落下を防ぐ>
網目が細かい金網を設置すれば、スチールラックに置いてある小さなものの落下を防げます。雑貨や工具など、ものが増えがちなバックヤードでは小さなものも多いでしょう。そんなときに金網を活用すれば、落下したり紛失したりといったトラブルを防げます。
■ホテルなどのバックヤードでスチールラックの転倒防止におすすめのアイテム
業務用スチールラックは、本体重量だけでも100kgを超えるものが多く、荷物を収納した状態で転倒すると、破損やケガなどの事故につながる可能性があります。地震や衝突などに備えて、転倒防止アイテムを活用しましょう。
・アンカー固定
「アンカー固定」とは、コンクリートの床に業務用スチールラックを直接固定することです。床に穴を開け、アンカーボルトを使って業務用スチールラックと床を固定するため、高い耐震性が期待できます。ただし、賃貸物件で使用したい場合は、必ず所有者に穴を開けていいか確認してから設置しましょう。
・壁固定
床で固定するアンカー固定とは異なり、壁に接するように固定するのが「壁固定」です。背面が壁でふさがるので、金網などの落下防止策をとらなくても荷物の落下が防げます。また、コンクリート以外の素材を使った壁にも固定できるのが特徴です。
・転倒防止ベース
業務用スチールラックの支柱の脚にはめ込む補強金具を「転倒防止ベース」と言います。床と接地する面積を増やし、穴を開けずに転倒を防ぐためのアイテムです。4つの脚にそれぞれ設置しておけば、簡単には傾かなくなるでしょう。
・天つなぎ
業務用スチールラック同士をつなげるのが「天つなぎ」です。支柱の頂点の端に鋼材をつなぐだけなので、作業は難しくありません。床や壁を傷付けることもないうえ、ラック間の通路もふさがないのがメリットです。ただし、天つなぎをする際、つなげる業務用スチールラックは同じ高さで水平に並んでいる必要があります。
■安全に使うならラックの配置も重要
・荷物の置き方
大きな業務用スチールラックを安全に使うために、重い荷物はできるだけ下に配置しましょう。下に置くことで安定感が増し、転倒しにくくなるメリットが生まれます。
もし、上のほうに重い荷物を置いていた場合、万が一落下してしまった際に大きな事故を招きかねません。出し入れする際も、重い荷物は下にあったほうが取り出しも楽なので、使い勝手の面からも重い荷物は下に置くことをおすすめします。
・避難経路を確保する
業務用スチールラックは大きくて重たいので、転倒した場合、簡単に持ち上げることはできません。地震などに備えて、転倒したときに避難経路をふさがないような場所に設置しましょう。また、キャスター付きのスチールラックを使用している場合、移動するとき以外は、キャスターにロックがかかっているのを常に確認しておくことが大切です。
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■まとめ
たくさんの荷物をすっきりと収納できる業務用スチールラックは、ホテルでの使用もおすすめです。衣装室やリネン室、厨房など、各方面で業務用スチールラックが活躍します。キタジマでは、さまざまなニーズに対応できる業務用スチールラックを各種取り揃えております。通信販売も可能ですので、業務用スチールラックを導入する際は、ぜひご利用ください。