スチールラックのキタジマ トップ > スチールラック コラム トップ> 2020年コラム一覧> 2020年10月コラム> 2020.10.28
【ステンレスラックの魅力】安心安全に使えて頼りになる職場の仲間
【ステンレスラックの魅力】
安心安全に使えて頼りになる職場の仲間
飲食店を経営している方は、必見です!
調味料や食材のストックを置く棚として、家庭用のシェルフを使用していませんか?
飲食店で使用するなら、ステンレスラックがおすすめです!
水を多く使う調理場では、錆びに強いステンレスがとても重宝しますよ!
銀色に輝くメタリックな見た目が特徴的なステンレスラック。
ほかの金属に比べて錆びに強く、身近な製品にも多用されています。
ステンレスラックは利用用途が幅広いだけでなく、サイズ展開がとても多いのでいろいろな現場で使用できます。
今回はそんな魅力いっぱいのステンレスラックをご紹介いたします。
■ステンレスについて
まずはステンレスラックに使用されているステンレスの基礎的な特長をご紹介します。
・ステンレスの基礎知識
<ステンレスの意味>
ステンレス鋼は英語でStainless Steelと書きます。
Stainは「錆び」、lessは「にくい」ということから「錆びにくい」と訳され、ステンレス鋼は「錆びにくい鉄」という意味になります。
元々日本では「不銹鋼(ふしゅうこう)」という名前でしたが、最近はステンレス、ステンレス鋼という名前に統一されています。
<ステンレスの特長>
ステンレスは鉄を主成分に、クロム10.5%以上、炭素1.2%以下でつくられた合金です。
最大の特長として、クロムを加えることで非常に錆びにくくなるという点が挙げられます。
ほかにも、耐熱性、加工性、強度などの優れた点を多くもつ金属であるため、多くの分野で活躍しています。また、100%リサイクルが可能な金属なので、非常にエコであるという点でも注目度が高く、人気となっています。
<ステンレスが錆びに強いしくみ>
鉄にクロムを加えることでクロムが酸素と結合し、合金の表面に強い保護力をもつ薄い酸化皮膜(不動態皮膜)をつくります。酸化皮膜があることで耐食性が向上し、錆びにくくなります。保護膜は一度壊れても周囲の酸素によって再生されるため、錆びへの耐性が維持されます。
同じステンレス鋼でも結晶の金属組織は5種類あり、それぞれが異なる特長を持っています。この5種類は耐食性や耐熱性に差がありますので、目的によって使用するステンレスを変えることが重要です。
■ステンレスラックの素材について〜SUS304とSUS430〜
食品を扱う場所でよく使われるステンレスラックの原料は、主にSUS304とSUS430という2種類のステンレス鋼です。
|
| |
・そもそも「SUS」って何?
SUSとはJIS(日本工業規格)によって定められたステンレス鋼の規格で、「Steel Use Stainless」と書くのが正式です。頭文字をとって「SUS(サス)」と呼ばれ、SUSに続く3桁の数字はステンレスの分類を意味します。
・SUS304
SUS304はオーステナイト系ステンレス鋼に分類され、主な成分はクロムとニッケルです。
オーステナイト系の特性として、非常に錆びに強く、高価で磁性が少ないという特徴があります。光沢が強く、見た目と機能性を兼ね備えることから多くの飲食店や食品工場に採用されています。
・SUS430
SUS430はフェライト系ステンレス鋼に分類され、主な成分はクロムです。
SUS430はSUS304に次いで錆びに強く、価格は安めで磁性を持ちます。光沢はSUS304ほど強くありません。一般的な飲食店の厨房で使用しても十分な耐食性を発揮するため、コストを抑えつつ錆びない素材を求める場合に採用される傾向があります。
■ステンレスラックの特長
ステンレスラックの全体的な特徴をご紹介します。
|
| |
・ステンレスラックは種類が豊富
ステンレス鋼は加工しやすいため、特長を活かした様々なラックが製造されています。
一般的には軽量な150kg/段、軽中量の200kg/段、中量の300kg/段の3タイプが展開されており、大型のものでは耐荷重1t〜1.5t/段というものもあります。
・ステンレスラックは安心安全に使える
キタジマで取り扱っているステンレスラックは、製品の安全性を認定する唯一の公的機関「JQA(一般財団法人 日本品質保証機構)」による認定試験をクリアしています。
試験には棚板のたわみに関するものと1台当たりの総荷重試験があります。
適切な使用であれば、非常に高い安全性を誇ることが認められているので、長い間安心してお使いただけます。
・ステンレスラックの取り扱い方
ステンレスラックは汚れに強い性質を持っており、軽い汚れであれば乾いた布で乾拭きするだけで簡単に落とすことができます。手垢や指紋などは石鹸水や水で薄めた中性洗剤を使って拭いた後、柔らかい布で拭いてください。汚れがひどい場合は、アルコールやベンゼンなどを用いて乾かないうちに拭き、しっかり水洗いをしてください。ハイターなどの次亜塩素酸ソーダや塩酸は使用できません。
移動の際はしっかりと持ち、手や指がステンレスラックの結合部やボルトに引っかからないよう気を付けてください。
・ステンレスラックも錆びることはある
錆びに強いステンレスラックでも錆びることはあります。
鉄粉や包丁など金属類が長時間ステンレスに触れていることで、ほかの金属の錆びが移る「もらい錆び」という現象が起こることがあります。塩分や油分を含むものに長時間触れることも、もらい錆びの原因となります。
ほかには、表面の保護膜が再生する前に錆びが発生したり、塩素系漂白剤が原因で保護膜が破壊されて錆びたりといったケースもあります。
■飲食店で使う業務用ラックは機能性を重視!
飲食店で業務用ラックを使うにはどのような点に気を付ければ良いのでしょうか。
最初にラックの選び方について3点ご紹介いたします。
|
| |
・耐荷重
耐荷重とは、棚板1枚が耐えられる重さをいいます。
耐荷重の値が大きくなるほど頑丈さを表しますが、それに比例して金額は高価になります。
従業員とお客様の安全性を考えると耐荷重ぎりぎりの棚板ではなく、少し余裕がある棚板を選ぶ方が良いでしょう。
・安定性
業務用ラックには安定性も欠かせません。
可動式は必要に応じてすぐに動かせることがメリットですが、固定式の方が安定性に優れているため、あまり動かさないのであれば固定式の方が良いかもしれません。目的や必要に合わせて可動式、固定式のどちらにするかを考えましょう。
・耐食性
飲食店は厨房をはじめ、調理中の水や油などが付着しやすい環境です。
錆びの発生を抑えるためにも、水分や油分に強い素材を選ぶことが重要です。
汚れがついても手入れが簡単で耐食性の高いものを選べば長い間安全に使用することができます。
■飲食店で使うならステンレスラックがおすすめ!
上記の特徴に適したラックがステンレスラックです。
|
| |
・ステンレスラックの特長
<錆びに強い>
ステンレスは複数の金属を組み合わせて作られた合金であり、一般的な鉄に比べて高い耐食性を誇ります。汚れにも強く、少しの汚れであれば布で乾拭きするだけで落とすことができます。高い耐食性と手入れのしやすさから、ステンレスラックは非常に飲食店向きといえます。
<バリエーションが豊富>
ステンレスには種類があります。それぞれ異なる特徴があるので目的に合わせて使い分けができるというところも飲食店向きといえます。また、飲食店で使用する業務用ステンレスラックはサイズや大きさが豊富なので、使用する場所に合わせて選びやすいというメリットもあります。
<安心安全に使える>
日本にはステンレスラックの安全性を認定する公的機関があります。
JQA(一般財団法人 日本品質保証機構)と呼ばれ、認定試験には「棚板のたわみ試験」と「1台当たり総荷重試験」があります。試験に合格しているものであれば安心かつ安全に使用することができます。ただし、使用方法が適正でなければ安全性は確保されません。
棚板の一部分に極端な力を加える、棚に体重をかけるといった使用はやめてください。
■【併せて使おう】ステンレス製の作業台やワゴンもおすすめ!
ステンレスラックは使い勝手が良く人気があります。他にも同じステンレス製の作業台やワゴンも人気がありますよ。素材を統一すれば衛生的でおしゃれな雰囲気に仕上がります。
|
| |
・ステンレス作業台とは
錆びや汚れに強いステンレス鋼を素材にして作られた作業台のことで、飲食店では一時的に足りない作業スペースを補う役割として用いられます。
ステンレス作業台は、場所を固定して使うオーソドックスなものと、必要に応じて移動できるキャスター付きの可動式、高さを自由に買えられる昇降式の3種類があります。
・ステンレス作業台の選び方
作業内容によって耐荷重や天板の大きさを考えることが使いやすいステンレス作業台を選ぶポイントです。サイズは高さ、間口、奥行きから選ぶことができます。
また、使用する場所ごとにステンレスの素材による特性を活かすことができるので、どのような特徴が良いのかも考えておきましょう。
一般的にSUS304は高い耐熱性、耐食性、強度が特徴ですが、磁性がなく価格は高めです。SUS430はSUS304に比べると性能が若干劣るものの、使用上必要な耐食性、耐熱性、強度、磁性を十分持っています。価格もSUS304に比べて安めなので、用途や目的に合わせてしっかり検討しましょう。
・ステンレスワゴンとは
ステンレス作業台と同じく、錆びや汚れに強いステンレス鋼を素材にして作られたキャスター付きワゴンです。飲食店では料理の配膳や、飲食後の皿などを片付ける際に用いられます。ステンレスワゴンの種類によっては、一時的に調理スペースとして使うことができるものもあります。
・ステンレスワゴンの選び方
ステンレスワゴンは使用する場所や用途に合わせて、どのようなサイズなら使いやすいかをしっかり考えておきましょう。特に幅や高さが重要です。
客席で使用するのであれば椅子や机などにぶつからない大きさ、調理スペースとして使用するのであれば低すぎないものが使いやすいでしょう。厨房で使用するなら、スペースの邪魔にならないということも重要です。
ワゴンに載せるものについても考えておきましょう。
料理やドリンクを載せるのなら問題ありませんが、重たい調理家電を載せるのであれば、家電の種類や大きさによって耐荷重をオーバーしてしまうことがあるので注意が必要です。
飲食店ではステンレスラックやステンレス製品が非常に便利です。
しかし、正しい大きさを選ばなければ、買ったあとにトラブルが起こったり、使いにくかったりといったことになりかねません。
キタジマでは豊富な種類のステンレスラックおよびステンレス製品を取り扱っております。
どの製品が向いているか分からない場合は、是非キタジマまでご連絡ください。最適なサイズ、種類をご提案させていただきます。
ステンレスラックは耐食性に優れていますが、取り扱いに気を付けていないと錆びの原因を作ってしまうことがあります。
キタジマではNCタイプ、力量タイプ、軽中量200kgタイプ、中量300kgタイプの4種類を取り扱っております。ステンレスラックの購入を検討している方は是非キタジマまでお問い合わせください。
|